さくらこ

Sakurako

ふんわりと淡いピンクの花色。抱え咲きから、丸弁八重咲きのふっくらとした形が、その可憐な愛らしさをより引き立てる。小中輪の花は、房咲きから大房咲きになり、まるで風にそよぐ桜の花びらが、優雅な調べを奏でるかのように咲く。花持ちが良く、温かな存在感を持ち、庭に穏やかな色彩を添え続ける。華美に誇ることなく、それでもひとたび目を向ければ、心をそっと和ませる優しさがある。「さくらこ」は、春の訪れを告げる桜のように、やさしく美しく咲く。

【花】
淡いピンクの花色。カップ咲きから丸弁八重咲きへと変化し、小輪の房咲きで可憐に咲く。香りはティの微香。花持ちが良く、散りにくいため、長くその美しさを楽しめる。

【栽培】
四季咲き性。樹勢は普通で、耐病性が強いシュラブ樹形のバラ。うどんこ病・黒星病のどちらにも強く、育てやすい。コンパクトなフロリバンダとして育てるのに適している。年に5回の剪定後ごとに薬剤散布(殺菌剤)を行えば、一年を通して美しい葉を維持できる。 散布のタイミングは冬剪定後の芽が膨らみ始めた時、1番花開花後、2番花開花後、夏剪定後、秋花が咲いた花後剪定後の計5回。 剪定後は株が小さくなるため、作業量の軽減やコスト削減につながる。地植え・鉢植えのどちらにも適している。夏剪定は通常のタイミングで行い、関東以西の暖地では9月半ばが適期。樹高は低めのため、庭で植える場合は前方に配置するとバランスが良い。トゲの量は普通。シュート更新は不要。

【命名由来】
ヨーロッパ各国のバラ新品種コンクールで長年にわたり審査委員長や審査員を務め、日本とヨーロッパの文化交流を深めた柳楽桜子さん。たおやかさと功績に賞賛と敬意を込め、フランスのバラ育種家クロワ氏により捧げられた。桜のように淡く柔らかく、それでいて確かな存在感を持って咲くバラ。
品種名 さくらこ
Name Sakurako
ブランド ポール クロワ
系統 F フロリバンダ ローズ 作出年 2022年
作出国 フランス 作出者 Jacques Ranchon
交配 不明もしくは未発表

タイプ タイプ0 開花性 四季咲き

花色 淡いピンク 花の特性 タイプ1 花持ちが良い
花形 丸弁八重咲き 房咲き 花茎 小輪
芳香 微香 香質 ティ

樹形 シュラブ樹形 横長タイプ 樹高・伸長 60~90cm
トゲの量 トゲは普通

樹勢 普通 うどんこ病 うどんこ病に強い
黒星病 黒星病に強い 耐陰性 普通
耐寒性 普通 耐暑性 耐暑性が強い

特性 おすすめ 初心者向き タイプ1以上 花持ちが良い

栽培適正:鉢植え向き 地植え向き

※育てる環境や個体差による違いもありますので、ひとつの目安としてご参考ください。