ライオンハート

Lionheart

今までのバラで見たことがないような、とても個性的な花。一見繊細そうに見える花だが、花弁がとても強く、太陽の日差しや雨に負けない。また樹勢、耐病性ともに優れ、環境の悪い場所でも旺盛に育つ。花持ちがとても良く、簡単に散らない。つる仕立てにした時も、花枝短く花数多く咲く。コンパクトなつるバラとして、とても優秀。困難に負けずに、美しく咲くさまは、勇敢で優しい男性のよう。
【花】
コーラルピンク、繊細さが感じられるロゼット咲き、中輪房咲きの花。ティの微香。複色のボタンアイの中心にグリーンアイがみられることも。多肥ではボーリングすることもあるので肥料はやや少なめに。夏場の花も観賞価値がある。

【栽培】
四季咲き性。樹勢が強く、耐病性が強いシュラブ樹形のバラ。家庭用のつるバラとして育てると良い。半年に一度の薬剤散布(殺菌剤)を行えば一年間美しい葉を維持できる。半年に一度の薬剤散布のタイミングは冬剪定後と夏剪定後の年二回。剪定後は株が小さくなるので散布の仕事量の低減やコスト削減になる。また薬剤散布を一切行わなくても、環境の良い場所では、ほとんど病気にならずに生育する、もしくは多少葉を落としてもすぐに新芽を伸ばし、枝葉を吹きなおす。地植えや鉢植え、どちらにも向く。高温多湿に強く。寒冷地でも良く育つ。夏剪定はやや早めのタイミングで(関東以西の暖地の場合8月後半)。樹高は高めなので、お庭で植えるなら後方に。トゲは普通。シュート更新はいらない。枯れた枝や、劣化した枝を切り落とし、込み入った場所の枝を梳けば良い。

【育種エピソード】
個性的な花の為、一度は発表を見合わせた。ただ、どこか心に残り続けたため、無農薬圃場で試作を続けた。そのような環境でも葉をあまり落とさず、枝も劣化せず、元気に育ち、花を咲かせる様を見ていた。そして時代も変わり、きっとこのバラの個性が受け入れられる時代となった。

【命名由来】
英語で「勇敢な心」を意味する言葉。 リチャード1世 (イングランド王)(獅子心王)から。
品種名 ライオンハート
Name Lionheart
ブランド ロサオリエンティス プログレッシオ
系統 S シュラブローズ 作出年 2023年
出生地 日本 作出者 木村卓功
交配 不明もしくは未発表

タイプ タイプ0 開花性 四季咲き

花色 黄みがかったピンク系 コーラルピンク+クリーム色 花の特性 複色 ボタンアイ グリーンアイ
花形 ロマンチック系 ロゼット咲き 花茎 中輪
芳香 微香 香質 ティ

樹形 シュラブ樹形 普通タイプ 樹高・伸長 150~200cm

樹勢 強い うどんこ病 強い
黒星病 とても強い 耐陰性 普通
耐寒性 普通 耐暑性 とても強い

特性 おすすめ 初心者向き タイプ1以上 花持ちが良い
栽培適正:鉢植え向き 地植え向き アーチ向き オベリスク・トレリス向き
ポール向き 高フェンス向き

※育てる環境や個体差による違いもありますので、ひとつの目安としてご参考ください。