フランシスバーネット

Frances Burnett

【花】
ほんのりピンク、カップ咲きから宝珠弁咲き、中輪房咲きの花。ティーにグリーンの中香。淡い色彩なので、一見存在感がないように見えるが、遠目で見た時の花が零れ落ちるように咲く優しい美しさと、近づいてみた時の花弁の繊細な重ねの美しさとの、2つの美しさがある。繊細で思いやりのある優美な女性のよう。花持ちがとても良く、花弁が散りづらい。切りバラにも向く。
【栽培】
ほぼ四季咲きと言ってよい、繰り返し咲き性。樹勢が強く、耐病性も強いシュラブ樹形のバラ。うどんこ病は普通だが、黒星病には強い。春先などの低温期に肥料をやりすぎると、うどんこ病が出やすくなるので、肥料はやや少なめに。年に5回の剪定後ごとの薬剤散布(殺菌剤)を行えば一年間美しい葉を維持できる。タイミングは冬剪定後、芽が膨らみ始めた時、1番花開花後、2番花開花後、夏剪定後、秋花が咲いた花後剪定後の5回。剪定後は株が小さくなるので散布の仕事量の低減やコスト削減になる。また薬剤散布を一切行わなくても、環境の良い場所では、ほとんど病気にならずに生育する。もしくは多少葉を落としてもすぐに新芽を伸ばし、枝葉を吹きなおす。冬剪定等深めに切れば背の高い大柄の木立として育てられるが、切らずに誘引し構造物にとめてつるバラとして育てるのがおすすめ。段差剪定タイプの剪定・誘引がつるバラとしてより良く咲かせるコツ。木立として育てるのなら、スペース広めのガーデン後方に。鉢植えにも向く。
【名前の由来】
名前は「秘密の花園」「小公子」などを発表した、イギリス生まれのアメリカの小説家。「秘密の花園」や「私のコマドリ」などでは、自然やガーデンにより人が癒され、生きる活力をつけていく描写が多く、自分自身の体験をそこに綴る。それらを読み、彼女にバラを捧げたいと思い、このバラに名づけさせて頂いた。
品種名 フランシスバーネット
Name Frances Burnett
ブランド ロサオリエンティス プログレッシオ
系統 S シュラブローズ 作出年 2021年
出生地 日本 作出者 木村卓功
交配 不明もしくは未発表

タイプ タイプ1 開花性 繰り返し咲き

花色 淡いピンク系 ほんのりピンク 花の特性
花形 ヘブンリー系 宝珠弁咲き 花茎 中輪
芳香 中香 香質 ティにグリーン

樹形 シュラブ樹形 横張タイプ 樹高・伸長 150~200cm

樹勢 強い うどんこ病 普通
黒星病 強い 耐陰性 普通
耐寒性 普通 耐暑性 強い

特性 おすすめ初心者向きタイプ1以上花持ちが良い著名人に捧げられた
栽培適正:鉢植え向き地植え向きオベリスク・トレリス向きポール向き高フェンス向き

※育てる環境や個体差による違いもありますので、ひとつの目安としてご参考ください。